ダナンブリッジ ダナンの色とりどりな美しさ

南北にハン川(Sông Hàn)が流れているダナンは、「橋の街」と呼ばれています。
昔はダナンの東側と西側がこの川で断絶され、発展が取り残された東側はダナン政府の懸念でした。橋が段々と架かり、往来が多くなり、ダナンの海側の開発が進み、現在では世界的に有名となったミーケービーチを筆頭に一躍観光都市として注目されています。複数の橋が川に架かっているスタイルで夜になると完璧な 絵画のようなダナンが見られます。

北側から南側までハン川に架かっているトゥアンフォック橋(Cầu Thuận Phước)、ソンハン橋 (Cầu Sông Hàn)、ドラゴン橋 (Cầu Rồng)、チャンティリー橋(Cầu Trần Thị Lý)、グエンバンチョイ橋(Cầu Nguyễn Văn Trỗi)、ティエンソン橋(Cầu Tiên Sơn)という6つの橋の美しさは、一つ一つでダナン街の景観を作り上げています。

トゥアンフォック橋 
ダナン街の一番海口側にある吊り橋。
長さ1850m、広さ18m、橋脚の高さ80m、メインスパン405m、片側が大きい2車線のトゥアンフォック橋はベトナムで一番長い吊り橋だけではなく、世界の中でも大きい部類に入る吊り橋です。2003年から建設され、2009年7月に開通されました。ダナン港とベトナム海軍基地がこの橋の奥にあり、橋上から遠くのハイヴァン峠微 とソンチャ半島の姿も微かに見え、華麗な景色が感じられます。橋のフロントにはすぐに海になり、黄昏になって光景を眺めると心が穏やかになります。夜にはライトアップされているダナン街の雰囲気も素晴らしいです。ダナン中心にちょっと遠い所にあり、通行人が多い訳ではないですが、現在には橋の両岸に沢山のホテル、ビル等が建設中で、将来的にはもっと賑わう所になるはずです。

 

ソンハン橋  

ソンハン橋

ベトナムで最初に建設された可動橋としてハン川に架かる有名な橋。2000年に完成されたソンハン橋はベトナム人が自分たちの力で初めて建設され、ダナン人の誇りです。全長446mの斜張橋であり、ソンハン川の名前を持っている唯一の橋です。
夜にはきれいにライトアップされるソンハン橋の景色が玄妙です。レインボーのネオンがソンハン川の水面に反映し、クラクションの音が時に鳴り、歩道にはカメラマンが立ち、ダナンに訪れるカップルも写真を撮っていて、ソンハン橋は絶好のデートスポットのようになっています。

大型船が通過するために橋の中心は90度回転し、川と平行になります。毎日24時~翌1時に橋梁が回転しますが、多くの観光客がダナンのユニークな橋を見るために訪れていますので、土・日曜のみ観光客向けに少し早めの23~24時に回転します。
遠くから2013年に開業したノボテルホテルとダナン市庁舎が橋の左に直ぐに見えます。対岸にはヴィンパール・コンドテル・リバーフロント・ダナンという大きいなビルが見え、隣にもヴィンコムプラザがありますので、ショッピング等が便利です。
左右対称が美しいこの橋は有名なミーケービーチに続くで、現在には沢山のホテル、サービスアパート等も沢山建設中で、まだ高層ビルが少ないダナン市は将来的にもっと多くなります。

 

ドラゴン橋

ドラゴン橋

「世界最長の鋼鉄製ドラゴン」としてギネスブックにもなんと登録されている橋。2013年に完成し、瞬く間にソンハン橋に次ぐダナンのシンボルとなっているドラゴン橋は、全長666m、幅37.5m、6車線という巨大サイズで、水面から頭を上げて海側に向かっている黄色のドラゴンの形作られました。ちなみに目の部分がハート型になっています。
土・日曜日もしくは祝日の夜の9時になると、ドラゴンのその口から猛烈な火炎と水炎が順番に噴き出す楽しいアトラクションがあります。ゴーという音ともに、炎の熱さが口径3~4m規模で伝わります。次に水炎の勢いもかなり強いもので、見物人が水浸しになるほど迫力です。火炎が2回で、水の噴射が3回でおよそ20分です。その噴射される火と水はダナンの急速な発展を象徴するかのようにダイナミックで躍動的です。集めている観光客の流れとカラフルに移り変わっている1万5000個ものLEDのライトと組み合わせて、カラフルな道を作り上げます。夜のクルーズでゆっくりと流れてドラゴン橋を見上げるとも最高です。

ドラゴンの尻尾側の近くにチャム彫刻美術館があり、反対サイドの近くには海鮮レストラン等が沢山並んでおり、橋の上から見下ろすと「愛の桟橋」と「鯉の滝登り像」という人気の夜景スポットも見えはずです。総工費は約100億円で単なる観光スポットとしてだけでなく、ドラゴン橋は交通面でも観光の発展を支える重要な役割を果たす橋になりました。
チャンティリー橋 
「チャンティリー」という有名なクアンナム省女性革命家*(1933-1992)の名前を持っている斜張橋。
2013年に完成されたチャンティリー橋はドラゴン橋と同日に開通しました。投資額1兆7000億ドン(約76億9200万円)で、全長731m、幅34.5mです。海を進む船の膨らむ帆布の形で、高さ145mの主塔が12度傾いているのはこの橋の特徴的です。これまで2度に改名を行われました。かつての橋が前世紀の50年代にフランス人により作られた「De Lattre 」*という名前を持つ鉄道橋でした。1955年からフランス語で名付けられた道、橋等がすべてベトナム語に改名され、「De Lattre 」橋も「Trinh Minh The」*に改名されました。1993年にあつての鉄道橋は改修され、現在の「チャンティリー」の名前を変わりました。
市街地から少し離れた場所にありますが、ダナン国際空港から10分のチャンティリー橋で便利です。近くには、Grand Mercureホテル、日系のThe Blossom Resortホテルが徒歩圏内にあります。橋の左にはかつて滋賀県サン・ホイール(観覧車)で、右にはドラゴン橋も見えはずです。
夜のチャンティリー橋はとても綺麗です。色々な色へゆっくりと変わっていき、橋を渡るときもハープのようなこの赤いケーブルの中に入っていくと感じられます。
*De Lattre (1889~1952):ベトナム戦争のランス軍の将軍
*Trinh Minh The(1922~1955):ベトナム共和国陸軍の少将
グエンバンチョイ橋
兵器の輸送の目標として1965年に米国のRMK建設グループによって建設された橋。現在には歩行者専用橋として使われています。
チャンティリー橋と20mに近いグエンバンチョイ橋は、橋上部がアーチ式で鉄骨の橋で、全長500m以上、幅10.5m、スパン数14つ、歩行者用の道路がないです。これまで1978年と1996年の2度に亘り改修工事が行われました。
チャンティリー橋が開通してから、建設から約半世紀が過ぎているこの橋は歩行者専用橋に生まれ変わりました。総額203億ドン(約9580万円)で、橋の高さ4.5mの橋脚から7mに変更し、より大型の船舶が通過できるようになりました。アーチ部分の塗装を塗り直し、目立つ黄色のこの橋はチャンティリー橋より小さいですが、観光客がたくさん集め、街の景色を眺めています。カップル、学生たちはこの橋で写真を撮ることも多い、明け方もしくは黄昏の時に撮影はお勧めです。
ティエンソン橋
5つの橋の中で一番南側にある橋。
全長529.8m、広さ25.05mのティエンソン橋は2002年から建設され、2003年11月に開通されました。開通当初はトゥェンソン(Tuyên Sơn)橋と呼ばれていたのですが、2010年に現在の名前に変わりました。
ダナン中心から離れているこの橋は交通量がまだ少ない、コンテナトラック等の大きい車両がよく渡っている状態ですが、2012年に開店したロッテマートのはか、近年にはこの橋の近くにタウンハウス等のプロジェクトが進めており、開発が進んでいるエリアになるはずです。